パ・リーグではロッテのチームリーダーである中村奨吾も名前が挙がる。2018年からは4年連続で全試合に出場。セカンドとしてベストナイン1回、ゴールデングラブ賞も3回受賞している。しかし昨年はサードにコンバートとなったことがマイナスに働き、7年ぶりとなるシーズン100安打未満に終わった。今年は再びセカンドに戻る方針だが、実績のある藤岡裕大、昨年成績を伸ばした小川龍成に加えてドラフト2位ルーキーの宮崎竜成も即戦力としての期待が高く、競争は激しさを増している。セカンドのレギュラー復帰のためには誰もが納得するような結果を残す必要があるだろう。

昨年はサードにコンバートとなったことがマイナスに働き、7年ぶりとなるシーズン100安打未満に終わったロッテ・中村奨吾

 ベテランになると1年1年が勝負となるが、昨年は菅野智之(オリオールズ)が鮮やかな復活を遂げてメジャー移籍も果たした。それだけに今年もここで挙げた選手たちが全盛期を思わせる活躍を見せてくれることを期待したい。(文・西尾典文)

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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