2025年1月1日に”思わせぶりな笑み”

 メーガンさん(43)が1月1日に華々しく登場した。まず、インスタグラムを再開し、曇天のなか白いシャツとパンツ姿で長い髪をなびかせながら裸足で海辺を走る後ろ姿を投稿した。彼女は濡れた砂に「2025」と書き、思わせぶりな笑みを一瞬見せて走り去った。

【写真】メーガンさんの“おもてなし“って?

2024年8月、そろってコロンビアを訪問したヘンリー王子とメーガンさん。2人そろって公けの場に出る機会が減りつつある(photo Gtres/アフロ)
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 その翌日には、「愛をこめて、メーガン」のタイトルでネットフリックスの新番組の予告編が流れた。映っていたのは、友人を招いて料理をしてケーキをカットし、ハチミツを採るメーガンさん。シーンごとに服を替えるなど凝った演出だ。そして、ヘンリー王子(40)も登場。メーガンさんはヘンリー王子に身を預けて甘えるしぐさをしたり、シェフとハイタッチをしたりして、とても活き活きしている。

自宅以外での「おもてなし」演出に批判殺到

「メーガンが帰ってきた」と喜ぶ声が上がったものの、批判が圧倒的だ。

 まず、「おもてなし」を謳っているのに、番組の撮影が行われたのは、ヘンリー王子とメーガンさんの自宅ではなく、慈善家のトム・チポラとシェリー・チポラ夫妻の邸宅。夫妻の駐車場に何台もの撮影チームの車が止まり、近くにテントが張られているのが目撃されている。美しいキッチンも、レモンやアボガドなどがなる庭も、すべてネットフリックスが借りた撮影のための舞台なのだ。

 さらに、メーガンさんが作った赤いトマトのテントウムシのカナッペは、2018年に女性雑誌に紹介されたものとそっくりと指摘された。「明らかに盗作だ。彼女がカナダのトロントに住んでいた時、同棲したとされる人気シェフ、コーリー・ヴィテエロの料理を自分がこしらえと主張したことを私は忘れていない」などの言葉も上がった。

2024年12月25日、 英王室メンバーがマリア・マグダラ教会でのクリスマス礼拝に向かう英王室メンバー。アメリカで暮らすヘンリー王子、メーガンさんとの距離は遠い(photo ロイター/アフロ)

 室内のテーブルに並ぶデザートには、「イートン・メス」というイングランド伝統のデザ―トがあった。イチゴ、メレンゲ、クリームなどを混ぜて作られ、男子名門校イートン校とハロウ校のクリケット対抗戦には決まって出される。19世紀、イートン校の生徒が母親が持たせたおやつを鞄に入れて走ったところ、開けて見たらぐちゃぐちゃになっていたというエピソードから「メス(mess)」と名付けられたものだ。また、「ビクトリア・ケーキ」は大英帝国時代のビクトリア女王が好んだスポンジにイチゴなどを挟んだシンプルなケーキで、イギリス人が大好き。メーガンさんがアメリカでふるまったデザ―トは、英王室にもなじみの深い、イギリスのソールフードだったことをいぶかしむ人は多かった。

メーガンさんが英王室伝統のハチミツ採取

 さらにメーガンさんがハチミツを採る場面があるが、ハチミツ採取は英王室の長い伝統だ。チャールズ国王(76)は私邸ハイグローブで、キャサリン妃(42)は私邸アンマーホールで、それぞれハチミツ採取を好んで行っている。「英王室のマネばかりではないか」と言う声があがり、「不誠実さが新たなレベルに達している」「調理器具の扱いが不器用」「うちの5歳の子もアイスクリームをすくえます」など辛辣な意見が寄せられた。

 また動画の中でメーガンさんが語った「私はいつも、ごく普通のものをさらに高めるのが好きでした」に対しては、「それなら“ごく普通の”ヘンリー王子を高めればいいのに。やっているのはその逆ばかり」とコメントされた。「愛をこめて」のタイトルには、「メーガンの自分や夫の家族やスタッフへの対応を見てきたので、彼女が”愛“と言うと一気に興ざめする」などの言葉が並んだ。

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