リュウジさんの脂肪燃焼スープはどのレシピも「これでもか」というほど野菜が入っており、味付けも神(撮影:松永卓也/写真映像部)

基礎代謝の上げ方

 ここで加藤さんは「太りにくい体」のポイントとなる基礎代謝について触れた。まず自分の基礎代謝をざっくり知っておくこと。身長、体重、性別などを入れると計算してくれるサイトがある。日常の活動量も選べる計算サイトがおすすめ。

「加齢とともに基礎代謝量は減ります。食事を通じて基礎代謝を保ちたいなら、血行を促進して代謝を高めるビタミン、ミネラルや筋肉に不可欠なたんぱく質をしっかりとってください」

 体温を上げることも大事。

「体温の上昇で血行がよくなり、代謝が促されます。1度の体温上昇で代謝量は13%も上昇するといわれます。血行を促進する栄養素を多くとり、食事で体温を高めましょう。脂肪燃焼スープはうってつけですね」

 血行をよくする栄養素としては先述したビタミンE、最近脚光を浴びている「第7栄養素(ファイトケミカル)」も有効。

「ファイトケミカルは野菜や果物、豆類などに含まれます。血行促進、抗酸化作用、免疫機能向上などの効果も。たとえば、しょうがのジンゲロールは血行を促進します」

 トマトのリコピン(強い抗酸化作用)や、大豆などのマメ科に含まれるイソフラボン(コラーゲンを増やす→美肌)も第7栄養素の仲間だ。

 リュウジさんの脂肪燃焼スープも野菜たっぷりだが、ふだんから冷蔵庫に常備しておきたい野菜を表にしてもらった。「体温&代謝アップ」「筋肉量アップ」「美肌」の3種類、各ベスト10。それぞれのキーワードに関する栄養素が多い野菜をランキングしてある。

「体温&代謝アップ」はスープに入れやすく、体をあたためる効果が高い野菜をセレクト。筋肉量アップはたんぱく質重視(あえて大豆は除いた)。えだまめが1位だが、2位のめキャベツや3位のブロッコリーもたんぱく質の量が野菜にしては優秀。美肌効果の高い野菜では、ビタミンA、β-カロテンが豊富なにんじんがダントツだ。ビタミンAは水溶性ではなく、体内に蓄積されるので1日当たりの摂取上限値が定められているが、「ドカ食いしなければ大丈夫」。

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