AERA2025年1月13日号に掲載された料理研究家リュウジさんの脂肪燃焼スープ・レシピをまとめて掲載しつつ、管理栄養士がリュウジさんレシピを忖度なしにジャッジ。
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新作の「脂肪燃焼にんにくスープ」、海鮮の旨味あふれる「トマト味」、コクありの「塩味」、パンチのきいた「しょうゆ味」、傑作級の「カレー味」(レシピ画像は本記事の最後に掲載)。
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編集部でも作ったが、いずれも驚くほどおいしい。共通するポイントは、シーフードや、きのこ、トマトなど、旨味成分が豊富で「だし」がよく出る素材が必ず入っていること。
旨味成分にはいくつかの種類があり、組み合わせることでさらにおいしくなる。魚介や肉に含まれるイノシン酸、トマトのグルタミン酸、きのこのグアニル酸など。リュウジさんのような達人は相乗効果が発揮される材料を意識しているはずだ。
リュウジさんの脂肪燃焼スープは「味の組み合わせ」という意味でも上級だった。では栄養バランスという視点では? 管理栄養士の加藤彩子さんにチェックをお願いした。「忖度なしでお願いします」と念押ししてある。まずはにんにくスープ。
「抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを摂取できるのが大きなポイントですね。ビタミンEには血行促進効果も。食物繊維も多いため腸にもよく、優秀なレシピだと思います」
抗酸化とは「有害な活性酸素を除去する作用」。老化防止や生活習慣病の予防に役立つ。
続いて、塩スープ。
「他よりカロリーは高めですが、ビタミンA、C、カリウム、鉄分、たんぱく質をたっぷり摂取できます。特にたんぱく質は5種類の中で一番多く、筋肉量を落とさない点で最高。ビタミンAも最高値。余計な水分を排出するカリウムはむくみ解消につながりますし、糖の代謝を促すビタミンB1をとれる点も優秀」
しょうゆスープは他と比べて栄養素の量が少なめだという。
「とはいえスープでこれだけとれれば合格です。栄養素のバランスはいいですし、たんぱく質が1食で24グラムもとれます(塩スープの次に多い)」
最後にカレースープ。
「他のレシピと比べて、塩分控えめな点が高評価。ビタミンA、Cやカリウムもしっかり。たんぱく質が少なめです」
卵を落とすなどして補強するとさらにいい、とのこと。