リュウジさんの新作含め「脂肪燃焼スープ」5つのレシピを本記事の最後に掲載(撮影:松永卓也/写真映像部)
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 AERA2025年1月13日号では超人気料理研究家・リュウジさんの新作「脂肪燃焼にんにくスープ」をはじめ、リュウジさんのおいしい脂肪燃焼スープ全5種類のレシピを公開している。

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 本記事ではリュウジさんの脂肪燃焼スープで最も効果的に体重調整するための「医師のアドバイス(10カ条)」を紹介。後半にレシピ画像も掲載!

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 さすが味は抜群。ではリュウジさんの脂肪燃焼スープの「効果」について、専門家はどう評価するか。長野県佐久市立国保浅間総合病院外科部長の尾形哲(さとし)さんに聞いた。最初に聞いたのが、「脂肪燃焼スープの『脂肪燃焼』って何?」である。そんな現象は本当にあるのか。

「脂肪を燃焼するとは、体に蓄えられた脂肪をエネルギーに換えて消費することです」

 エネルギーへの変換時に使われた分だけ脂肪が減る、と。

「摂取カロリーが減り、体内でエネルギーが不足すると、体は肝臓や筋肉に蓄えられた糖質である『グリコーゲン』を使います。それでも足りないと、脂肪を使います(膵臓の消化酵素により脂肪が『脂肪酸』と『グリセロール』に分解される)。脂肪酸とグリセロールは細胞内の小器官である『ミトコンドリア』で酸素と反応し、細胞が活動するためのエネルギー(ATP)を生み出します。その際、副産物として生じた二酸化炭素と水は呼吸や汗の形で体外に排出されます。このプロセスを『脂肪燃焼』と表現できます」

 脂肪燃焼スープをうまく取り入れてトータルの摂取カロリーを抑えると、体内の脂肪がいい感じに消費されて減っていくのだな、と理解した。

 尾形さんは肥満・脂肪肝の改善を目的とした、浅間総合病院「スマート外来」の担当医でもある。ベストセラーの著書『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす7日間実践レシピ』(KADOKAWA)などを通じて、肝臓の脂肪を減らし健康になるために朝の野菜スープを推してきた。なぜ朝?

「朝食抜きで昼に糖質中心の丼飯やパスタを食べると、血糖値が急上昇します。朝に野菜を十分にとっておけば、昼食時の血糖値上昇を抑えられます」

おがた・さとし(54)/医学博士。長野県佐久市立国保浅間総合病院外科部長、同院「スマート外来」(肥満・脂肪肝専門外来)担当医(写真:本人提供)
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