「脂肪燃焼にんにくスープ」を一口食べた直後のリュウジさん。動画用に大げさな顔をしてるんじゃなく、本気で旨そう。試食の割にたっぷり食べていた。本誌も試食したが激ウマだった(撮影:松永卓也/写真映像部)

(2)脂肪燃焼スープに追加してたんぱく質をとる

 尾形さんは筋肉を落とさないことの大切さについて語った。

「脂肪ではなく筋肉が削られた結果の体重減はリバウンドしやすいのです」

 筋肉が減ると基礎代謝(覚醒状態で全く動かなくても消費するエネルギー量)が下がる。リュウジさんの脂肪燃焼スープのレシピにもたんぱく質は入っているが尾形さんは「さらに」と。

たんぱく質の必要量は

「たんぱく質が足りないと、筋肉が分解されてしまいます。1日の摂取量の目安は『現在の体重の1千分の1』が筋肉を落とさない必要量。体重が70キロなら70グラム以上はとりたい」

 鶏むね肉、豆腐、卵、豆など良質なたんぱく質を脂肪燃焼スープと共に食べる。

(3)食物繊維を豊富に含むこと

 これはリュウジさんの脂肪燃焼スープも余裕でクリア。食物繊維たっぷりだと満足感を得やすい。消化吸収が遅いので腹持ちもいい。腸内環境も整い、便秘の防止にもつながる。

(4)ビタミン・ミネラルも忘れず

(5)脂肪燃焼をサポートするスパイスも入れる

 ビタミン、ミネラル、スパイスで代謝を促進する狙い。

「ビタミンB群やビタミンC、カリウム、マグネシウムを含む野菜やハーブを活用しましょう。スパイスは唐辛子(カプサイシン)、黒こしょう、にんにく、しょうがなどが手軽です」

(6)水分たっぷり、あたたかく

「水分を多めにとって満腹感をうながす。あたたかいスープなら満腹感とともに体温も上がり代謝促進につながります」

(7)低糖質の材料を使う

 糖質をとりすぎて血糖値が急激に上昇すると、膵臓からインスリンが過剰に分泌される。インスリンは血糖値を低下させる一方で、血中の糖分を脂肪に換えて体内に蓄える作用をもたらす。脂肪を減らしたいのに新たに蓄えられたら困る! リュウジさんの脂肪燃焼スープには糖質が特に高い芋類は使われていない。玉ねぎ、にんじんなど比較的糖質の高い野菜は、ありえない量でなければビタミン・ミネラル面も考え入れていい。

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良質な脂質を少し