【3位】日本ハム
新庄剛志監督3年目だった昨季、日本ハムは2位フィニッシュで6年ぶりのCS進出を果たした。先発ローテは、伊藤大海、加藤貴之、山﨑福也の2ケタ勝利トリオに、金村尚真、北山亘基と強固で、リリーフ陣も最優秀中継ぎ投手となった河野竜生、抑えの田中正義を筆頭に随分と頼もしくなった。打線も夏場以降に本塁打を量産したレイエスと清宮幸太郎に加え、万波中正、水谷瞬とタレント力の持つ選手が揃ってきており、正捕手としてブレイクした田宮裕涼の存在も大きい。そして新球場のファンも含めたチームの一体感と、接戦の強さは大きな魅力であり、今季もAクラス入りできる力はある。ただ、「優勝」となると、プラスアルファの“何か”が必要になる。その点では、ドラフトで宗山塁の当たりくじを引きたかったところだが、致し方ない。プロ1年目は未勝利に終わった細野晴希の覚醒と、元エースの上沢が加入したソフトバンクに対する反骨心に期待だ。
【4位】楽天
新たに今江敏晃監督を迎えた昨季の楽天だったが、結果は3年連続の4位。首位とは23.5ゲーム差、3位とも5ゲーム差をつけられた。ただ、その中でも辰己涼介が飛躍し、投手陣では早川隆久と藤井聖が2ケタ勝利を達成。中継ぎでは鈴木翔天、藤平尚真が大きく成長し、新守護神となった則本昂大も役割を全うした。問題は、少なくない収穫を手にしながら監督交代となったこと。2度目の就任となる三木肇監督の手腕が問題ではなく、球団上層部と現場の隔離が指摘されている。辰己以外にも野手陣には鈴木大地、浅村栄斗、小郷裕哉、村林一輝、小深田大翔と規定打席到達&シーズン100安打を達成した面々が揃うが、チームとして、球団として一体となれるかどうか。選手たちに力はある。だが、ギリギリの戦いが続いた時、そして連敗が続いた時、どう乗り越えるか。三木監督の手腕が問われる。
【5位】ロッテ
吉井理人監督の下、1年目に2位、2年目に3位と2年連続でAクラス入りを果たした。その実績は認めつつも、佐々木朗希の離脱で強気には出られない。それでもFAでソフトバンクから石川を迎え入れ、小島和哉、種市篤暉、西野勇士ら先発ローテは揃っている。リリーフ陣も右の横山陸人、左の鈴木昭汰が台頭し、益田直也もまだまだ働けるはずだ。そして長年の課題だった打線も、昨季はポランコ、ソトの助っ人コンビがともに20本塁打を放って得点力が大きくアップした。ここに安田尚憲、山口航輝、藤原恭大らが期待通りの成長を遂げて働ければ良いが、果たしてどうなるか。ドラフトでは上田希由翔、西川史礁と2年連続で大卒スラッガーを獲得しており、彼らが頭角を現せば、さらに面白くなる。予想では5位にしたが、Aクラス争いには加われるはず。中堅、若手の成長があれば、この予想を覆すことができる。