オリックスから自由契約となったセデーニョ
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 12月2日、プロ野球各球団が来季の契約を結ぶ権利を持つ「保留者名簿」が発表され、そこから外れて自由契約となる選手も明らかになった。自由契約となる選手には外国人選手も多く含まれており、特にセ・リーグの最多セーブに輝いたライデル・マルティネスの去就に注目が集まっているが、他にもまだ力のある外国人選手は少なくない。そんな保留者名簿から外れた外国人選手で狙い目となりそうな選手と、マッチしそうな球団について探ってみたいと思う。

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 まず投手で注目を集めそうなのがアブレイユ(前・西武)だ。開幕から抑えに定着すると1年を通じてその座を守り続け、チームトップの52試合に登板して2勝5敗28セーブ、11ホールド、防御率2.39という成績を残した。49回を投げて33奪三振、26四死球(敬遠3を含む)という数字はクローザーとしては少し物足りない部分もあるが、コンスタントに150キロ台後半をマークするスピードは大きな魅力で、来年で30歳という年齢を考えても余力は十分にあるように感じる。

 西武は既に来季の新外国人選手としてエマニュエル・ラミレスの獲得を発表し、リリーフとして期待されているという報道もあることからアブレイユの再契約の可能性は低い。ただ日本でしっかりと成績を残したこともあり、ライデル・マルティネスの争奪戦に加わっている中日、DeNA、巨人の3球団のうち、契約できなかった球団がその穴埋めとしてアブレイユを狙うというのは悪くない選択肢ではないだろうか。

 アブレイユは完全なリリーフタイプだったが、先発、リリーフの両方で活躍の可能性がありそうなのがコルニエル(前・広島)だ。マイナーリーグでも目立った成績を残しておらず、カープアカデミーを経て2020年9月に育成選手として契約して来日。2021年のシーズン前には早くも支配下登録されると、その年の6月には165キロをマークして話題となり、50試合に登板して防御率こそ3.82ながら1勝、10ホールドという成績を残した。

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ビシエドの“後釜”になれる選手は?