BMIが30以上の成人の割合を人種別に表示したのがこのグラフ。白人系の肥満率がアジア系の2倍を超えていることから、食文化も肥満の大きな一因となっていることが読み取れる/ウエイド作成

 肥満の原因として問題視されているのが、加工食品重視の文化や、座ったままでいることが多いライフスタイルだ。 ハンバーガーチェーン誕生の地であるアメリカでは、ファストフードへの依存傾向が大きい。アメリカ人の約3分の1が毎日ファストフードを食べているという結果もある。依存の原因の一つにテレビCMなど広告の影響が指摘され、特に子どもへの影響が懸念されている。

 さらに、黒人・ヒスパニック、低所得者層に限ると肥満率は上昇。貧困層は栄養価の高い高価な食品を買う代わりに、安価でカロリーが高いファストフードに頼らざるを得ないためだ。アメリカにおける肥満は、貧困や根強い人種差別にも結びついた社会問題なのだ。

(構成 生活・文化編集部 塩澤 巧)

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