日本代表の4番として活躍する森下翔太

DeNA・牧をどう起用するか

 状況判断に優れた打撃ができる小園海斗(広島)も井端ジャパンに不可欠な選手になりつつある。広島では遊撃、三塁を守っているが、今大会では「2番・二塁」で先発出場している。キューバ戦では同点に追いつかれた7回2死一、二塁で逆を突かれた鋭い打球を好捕し、球際の強さを見せて窮地を救った。WBCの有力候補になるだろう。

 野手陣で懸念があるとすれば、本職でないポジションで守っている牧秀悟(DeNA)の守備かもしれない。チームでは二塁手だが、今大会では一塁を守っている。

打力が魅力の牧秀悟

「牧の守備範囲を考えると、国際試合で二塁を守るのは厳しい。一塁で守備経験を積んでハンドリング能力を磨いてほしいのですが、DeNAの一塁には今季首位打者のオースティンが守っているのでコンバートは現実的ではない。こればかりはチーム事情があるので難しいですね。WBCの指名打者には大谷が入る可能性が高いので、牧の打棒をどう生かすか。1点の重みが増す国際試合では守備のミスが勝敗を分けるので、起用法に神経を使うでしょう」(前出のスポーツデスク)

 プレミア12は21日から日本、台湾、ベネズエラ、アメリカの4国による決勝リーグが始まった。侍ジャパンは連覇に向け、どのような戦いを見せてくれるか。大舞台で積んだ経験は、2年後のWBCにもきっとつながっていくはずだ。

(今川秀悟)

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