巨人から移籍して1年目は、期待にこたえられなかった中日・中田翔

「井上新監督を補強でバックアップしてほしい」

 日本プロ野球選手会が5月に発表した24年シーズンの年俸調査結果によると、選手会加入の支配下選手(外国人選手は対象外)の平均年俸で、中日は12球団中8位の4309万円で、高い順位とは言えない。そのなかで、中日は昨オフに巨人を退団した中田翔を2年契約の年俸3億円で獲得したが、度重なる故障も影響して62試合出場で打率.217、4本塁打、21打点と期待にこたえられなかった。結果論になってしまうが、これだけの資金をつぎ込む価値があったのか疑問が残った。

 同じ年俸調査で、平均年俸の最下位は3483万円の日本ハムだったが、伸び盛りの若手が多いチーム編成であることが影響している。日本ハムは昨オフ、オリックスからFA宣言した山崎福也の争奪戦に参戦し、4年総額10億円という大型契約で獲得に成功。山崎は移籍1年目に2ケタ勝利をあげ、チームの躍進に貢献した。資金の使い方が重要ということだろう。

 名古屋のテレビ関係者は、「報道に出ていないだけで、石川や九里のFA獲得に向けて水面下で動いている可能性があります」と断りつつ、期待を込めてこう話す。

「マルティネスには残留してほしいですが、それだけでは勝てない。球団フロントは即戦力の先発投手の補強に動き、井上監督を全面的にバックアップしてほしい」

 中日は落合博満監督時代の2011年を最後にリーグ優勝から遠ざかり、13年間で11度のBクラスと低迷が続いている。今秋のドラフトでは大成功と言える指名が実現した。マルティネスの残留交渉と共に新戦力の補強を進め、優勝争いをするチームへと変革することができるだろうか。

(今川秀悟)

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