
疲れてネガティブになりがちなとき、つい他人の気持ちを推測してしまうものです。「あの人は自分に失望しているかも」「どうせダメだと思われているんだ」と考えてしまうことはありませんか? 元自衛官ぱやぱやくんは、そんなときこそ「相手の心を無闇に覗かない」姿勢が大切だと語ります。疲れていると判断が曖昧になりがちなため、思い込みを避け、心の負担を減らす方法を考えるべきなのです。本記事では、他人の気持ちを推測せず、自分を保つためのポイントを著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集して解説します。
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疲れてくると、どうしても思考はネガティブになりやすいものです。
どんなに好きで、どんなに落ち着く相手と一緒にいたところで、それは同じです。
思考が整理されていないときには、周りがみんな、敵のように思えてきます。
ネガティブになると、周りの人たちに対して悲観的な感情を抱きやすくなります。
なので、疲れているときこそ、他人の気持ちを推測しないことを心がけましょう。これを私は「相手の心を無闇に覗のぞかない」と表現しています。
たとえば、へとへとになって仕事を終えて帰ってくると、「あの人は、自分のことをダメだと考えているに違いない」とか「あのときの表情は自分に失望した顔だ」などとムダに考えこんでしまうこともあると思います。
そんな風に思ってしまったときには、一度落ち着いてみてください。
そして、「人の心は大変複雑である」ということを思い出してみてください。
人の心を知るためには、心理カウンセラーなどの専門家が時間をたっぷりかけて、たくさんお話を聞いて、膨大な過去のデータと照らし合わせて、ようやく「少しだけわかったのかな?」というくらいで、大変つかみにくいものなのです。
それなのに、体調がすぐれない素人が、憶測に基づいて「あの人は〇〇と考えているに違いない」と考えたところで、基本的には捉えそこなっているでしょう。