また気が早いが再来年のドラフト候補となる1年生にも好素材が多かったが、中でも現時点で頭一つ抜けた存在となっているのが織田翔希(横浜1年・投手)だ。細身だが長いリーチを生かした豪快な腕の振りで、リリースの感覚も良く、145キロを超えるストレートは勢い十分。速い変化球は課題だが、緩急をつけるカーブも面白い。順調にいけば2026年の目玉候補となりそうだ。また野手では木下心結(日本航空石川1年・一塁手)も大砲候補として面白い存在で、高校の先輩である内藤鵬(オリックス)のような強打者に成長することを期待したい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。