ヤクルト・高津臣吾監督

【5位】評価:C ヤクルト・高津臣吾監督 (※リーグ5位、62勝77敗4分、勝率.446)

 21年に日本一、22年にリーグ連覇に輝いたがその後は下降線をたどっている。昨年に続き2年連続で5位。7月以降は借金2ケタに低迷し、反発力がなかった。投手陣の再建はリーグ連覇を飾った時からの課題だが解消されておらず、今季2ケタ勝利を挙げた投手はゼロ。打線も故障が多い山田哲人、塩見泰隆の穴が埋められず、今オフにポスティング・システムでメジャー挑戦の可能性が高い村上宗隆の後継者となる長距離砲も育っていない。遊撃の長岡秀樹が最多安打のタイトルを獲得したのは明るい材料だが、若手育成の点でも不満が残る。課題が山積みの中、就任5年目の来季はチームをどう再建するか。険しい道になりそうだ。

中日・立浪和義前監督

【6位】評価:C 中日・立浪和義前監督 (※リーグ6位、60勝75敗8分、勝率.444)

 高津監督と同じ「C」評価だが、僅差で6位とした。チーム再建を託されて22年に就任したが、球団史上初3年連続最下位に低迷。今年限りでユニフォームを脱いだ。高橋宏斗、岡林勇希、細川成也、村松開人、松山晋也ら立浪前監督の下でブレークした選手は多い。育成の手腕は評価されるべきだが、プロは結果がすべての世界だ。今年は4月に首位に立つ快進撃を見せたが、5月以降は借金生活で低空飛行に。打線を積極的に組み替えたが功を奏したと言えない、好調な打者をスタメンから外す不可解な起用法で得点力が上がらず、ベンチワークが機能していたとは言えない。チームに閉塞感が漂っていたのも気になった。

(今川秀悟)

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