中日・フェリス(左)と巨人・ウレーニャ(右)(写真提供・中日ドラゴンズ/読売ジャイアンツ)
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 日本シリーズも大詰めを迎えているが、出場しているDeNAとソフトバンク以外の10球団は既にシーズンオフに入っており、来シーズンに向けての話題も増えてくる時期となった。特に即効性のある補強と言えばフリーエージェント(FA)と外国人選手である。

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 しかし近年外国人選手については苦戦するケースも多く、有効な補強となっていない球団も目立つ。そうなると注目されるのが既に日本でのプレー経験のある選手だ。そんなこのオフに注目を集めることになりそうな自由契約となった外国人選手について探ってみたいと思う。

 まず最もその去就に注目が集まっているのがビシエド(前・中日)だ。2016年に来日して中日に入団すると、2018年には首位打者と最多安打のタイトルを獲得するなど、9年間で通算1012安打、139本塁打、549打点をマークしている。昨年から出場機会が減り、今年は来日以来最低となる9安打、1本塁打という寂しい数字に終わったが、何か大きな故障があったわけではなく、二軍では打率.300、チームトップとなる8本塁打を放つなどまだまだ力があることは間違いない。

 特に大きいのは昨シーズンで国内FA権を取得し、日本人扱いとなっていることだ。多くの外国人選手を抱えて、外国人枠の運用に苦労している球団もあるだけに、これは大きな追い風である。10月8日には中日の退団が成績に発表されたが、本人は来シーズンも日本でのプレーを希望していると見られ、既に獲得に動いている球団もあるという噂もある。来年3月で36歳という年齢を考えると長期的な活躍を期待するのは難しいものの、実績は申し分ないだけに、ファーストが手薄な球団にとっては魅力的な選手と言えそうだ。

 ビシエドと同じく中日を退団することになった選手で面白そうなのがフェリスだ。昨年のシーズン途中に来日すると、リリーフで19試合に登板して1勝、9ホールドをマーク。2年目の今年は7月に夫人の出産立ち合いで一時帰国したことも影響してか夏場以降に調子を落とし、17試合の登板で防御率5.19と成績を落としたものの、失点したのは5試合と防御率ほど内容は悪くなかった。

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