演説日程を公表しなかったワケ
選挙期間中、丸川氏は街頭演説の日程をほとんど公表しなかった。そのため、有権者が演説を聞きに行く機会やメディアが取材をする機会も限定的だった。その理由を前出の区議はこう話す。
「これは、ある朝に丸川さんが品川駅で街頭演説に立ったときの出来事が原因なんです。活動家のような人がマスクをして『裏金議員が憲法改正するな』というプラカードを突きつけてきて、演説を邪魔されました。スタッフが止めようとすると、『触った、触った』と叫ぶ。だから、仕方なく警官を呼んだんです。マスコミもいいことは書いてくれず、萩生田(光一)先生と2人で集中砲火を浴びました。とにかく厳しい選挙戦でした」
この区議は、落選が決まってからも丸川氏と電話したが、丸川氏は「申し訳ない、力不足で」とだけ話したという。
丸川氏が再び赤いジャケットを羽織り、表舞台に出てくることはいつになるのだろうか。
(AERA dot.編集部・上田耕司)