AERA 2024年10月28日号より

 それに、いじる側もめちゃめちゃ難しいと思うんですよ。やっぱり誤解されやすい。当時はコンプライアンスもそこまで厳しいわけじゃなかったから、いじり方によっては、その人が悪く見えてしまう。でも、自分をどうにか立たせてくれようとしているっていうのは感じていたし、こっちの、受け手のリアクション次第で、見え方が変わっちゃうから、いじってくれた人が悪く思われることが絶対にないように、っていうのは、ずっと意識していました」

 もしもいまいじられてちょっとつらい思いをしている人から、アドバイスを求められたら?

「俺、思うんですけど、いじられるっていうことも、一個の個性だなって。いじるイコール気にかけてくれているというか、たぶん、その人なりに自分のことを大事にしてくれているからだと思う。いじってくる子って、自分が仲いい子だったりするし、たぶん、俺のことをその人なりに理解してくれているから。

 もちろん内容によりますけど。さすがに、すっごい悪口は絶対ダメですよ。ほんとにつらいときは、ちゃんと相手に伝えたほうがいいけどね。でも、いじられてまわりが笑ってくれるの、すごくいいなと思いますけどね。逆にそういう人のほうが仲良くできそうな気がする、俺は(笑)」

最初に全部話すことで

 実際、隔週レギュラーで出演中の「ノンストップ!」司会の設楽統にしても「有吉の夏休み」などで共演する有吉弘行にしても、深澤をいじりながらかわいがっている様子が伝わってくる。よく自身を人見知りだと口にしているが、ドラマの共演者とも仲が良く、番組終了後も交流が続いている様子が窺える。コミュニケーションの秘訣は?

「俺はもう、初めて会った人にも、いじってください!って感じでいきますから。いじってくれ、とは言わないんですけど、もう最初に、何から何まで全部、自分のこと話します。で、知ってもらう。そうすることで、なんか面白いと思うところがあったら引っ張ってくれるかもしれないし、それがきっかけで、相手も自分のことをしゃべってくれたりするのかなって。だから、先に全部自分のことを話すのが、俺はコミュニケーションツールです。本当に何から何まで、いままでこんな馬鹿なことしてましたとか、もう死ぬほど金使いますとか(笑)」

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