好きでやっているだけ

 周囲から愛されるもうひとつの理由は、そうして自分を飾ることなくさらけ出すからでもあろう。と同時に、深澤自身の愛情が深いからでもありそうだ。特にメンバーに対しては、出演映画や演出舞台を本人と一緒に見に行ったり、さりげなくその告知をしたりすることも多く、振り返ればデビュー直後、向井康二から弊誌連載取材中に聞いた写真にまつわるエピソードに深澤の存在の大きさを感じることが幾度もあった。と伝えると、間髪入れず、「うざいですけどね、いまとなっては!」と、いい笑顔が返ってきた。

「まあ、そうね、自分でも面倒見たなって思いますね(笑)。いちばんはもちろんね、馴染んでほしいって感じてたかな。その当時、すごい頑張ってて。いまももちろん頑張ってますけど(笑)、なんか一人ね、ラフに話せる人が先にできれば、康二も楽になるのかなとか思って。まあでも、俺は別に、好きでやってるだけだから。この人いま大変なんだろうなとか、もちろん気にはかけていたけど、だからご飯に連れてってるってわけではなかったな」

 その在り方は、いま、YouTubeチャンネル「放課後 GAMING LIFE」や、後輩グループ、はてはメンバーが出演しているドラマの現場にまで差し入れをしていることともつながっているかもしれない。

「俺はあんまり意識してやっているわけではないですけど、自然に……なんか、かっこつけんのやだな(笑)。でも、ナチュラルに、自分の性格はそうなんだろうなと思います」

 深澤が最後に口にしたのも、グループとファンのことだった。

「今年もね、それぞれ個人でもお仕事いろいろやらせてもらって、Snow Manとしてもいろいろ活動してきましたけど、この下半期は、アルバムも、5大ドームツアーもあるから、個人もそうだけど、Snow Manとしての活動も、よりクオリティーの高いものをみなさんに届けられるようにしたいなと思いますね。自分たちがやりたいことを叶えてくれる、みなさんに感謝だなと思います」

(構成/編集部・伏見美雪)

AERA 2024年10月28日号より抜粋

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