■オリックス:65点

 1位で西川を外して麦谷祐介(富士大)を指名。西川のようなスラッガータイプではないが、スタンドまで放り込む長打力があり、脚力も抜群だけに早くからセンターのレギュラー候補として期待できる。2位では寺西成騎(日本体育大)、3位では山口廉王(仙台育英)と大学生、高校生の大型右腕を揃えた。これまでもこのようなタイプの投手が戦力になっているだけに期待できそうだ。少し気になったのが4位以降だ。4位の山中稜真(三菱重工East/外野手)、5位の東山玲士(ENEOS/投手)は社会人の実力者だが、ある程度完成されており、ここから大化けするようなタイプではない印象を受ける。6位の片山楽生(NTT東日本/投手)も含めて、ここまで社会人を揃える必要があったかは疑問だ。昨年指名した高島泰都、古田島成龍が戦力になったということもあるが、もう少し将来性を重視した選手も指名すべきではなかっただろうか。

(文・西尾典文)

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