著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

 でも、オフィスワーカーの方であれば「殴って止める」代わりに、「怒りの感情を示す」という方法はかなり有効だと考えています。

 社会人として働くうえで「怒ったら負け」という言葉は、非常に大切にされています。

 しかし、それ以上に大切なのは「ずっと怒らないと、バカにされてしまう」ことがあると知っておくことだと思っています。

 嫌なことがあっても、愛想笑いで「はははっ」と済ませてしまうと、相手は「こいつは何を言っても大丈夫な相手だ」と考えてきます。

 そして、さらに調子に乗って、ひたすらバカにしてくるようになります。

 こうして、あなたはただの「都合のいい人」になっていってしまうのです。

 あなたは「自分は良い人でいたい」と考えていただけなのに、いつの間にか、ただの「都合のいい人」として扱われるのは、とても悔しいですよね。

 ショートコントを演じて、周りのノリに合わせたとしても、あなたが周囲の人からバカにされてしまっては意味がありません。

 もしも、あなたがそのように扱われたときには、はっきりと「それはおかしくないですか?」と言う必要があります。

 これが「水を差す」ということです。

 あなたが水を差すことで、空気がガラッと変わります。

 もし「空気を読め」と言われていようが、その空気があなたや誰かの名誉を傷つけるようなものであれば、そんなものは読む必要はありません。

 その場合には、今までの空気を壊さなくてはいけないのです。

 また先ほどの話に戻すと、こうした状況のときに「おかしい」と言えるようにするためにも、どうでもいい問題に関しては「こんなものは茶番だ」と思いながら、意識低い系として、省エネしておいてもいいでしょう。

 世の中は「どうでもいいこと」であふれています。

 しかし、「これはどうでも良くない」と、心の底から思ったことに対しては水を差せるように、エネルギーを蓄えておいてください。

(ぱやぱやくん)

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