「菊池同様に守備範囲の広さが注目される二塁手。ヤクルト村上宗隆の打席ではライト定位置の少し前に守り、安打性の打球をアウトにすることも多々あった。打撃や走塁だけでなく、守備でも金を稼げる数少ない選手」(在京球団編成担当)

巨人戦で村上が打席に入った際には、カメラに吉川だけを追いかけさせたこともある。最近は大谷翔平の活躍で打撃や盗塁に注目が集まることも多いが、(NPBでは)アクロバティクで信じられない守備をする吉川への注目度も高い」(在京テレビ局スポーツ担当者)

「MVPは吉川で決まり」とネット上を中心に盛り上がっている。優勝に貢献したのはもちろん、一つ一つのプレーにインパクトがあるのもその理由の一つだろう。まだ日本一への戦いを残すが、オフには大幅な“昇給”も期待されている。

「(昨シーズンに)2年連続で規定打席に達したことで巨人の不動のレギュラーとしても認知された。さらに数字を上げた今季の成績は胸を張れるもの。加えて、グッズ販売もトップクラスと営業面でも貢献しており大幅な年俸アップは間違いない」(在京球団編成担当)

 今季年俸は9000万円とここまで“大台”乗ったことはないが、「CSなどポストシーズンの結果もあるが、今オフは2億円が最低ラインになるのでは」(在京球団編成担当)と倍額以上が提示されることが予想される。

「2億円をもらえれば巨人だけでなく球界を代表する選手の仲間入り。メジャー願望はないとも聞くので今後の日本野球を引っ張り続けて欲しい」(巨人OB)

 1つ気になるのはシーズン終盤に負傷したこと。9月26日に行われたDeNA戦(横浜)の打席でインコースのボールを避けた際に転倒し、脇腹を負傷。その後は、痛み止めを飲みながら試合に出続け、ヤクルトとの今季最終戦(10月2日/東京ドーム)では1回裏の打席で代打を送られ試合を退いた。

「これまでも結果が出始めた時に怪我でつまずくことが多かった。好成績を収めた今だからこそ初心に戻り、さらに体を大事にして欲しい。それさえクリアすることができれば、まだまだ安心して二塁手を任せられる」(巨人関係者)

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今後は“大黒柱”としての期待も