また、大谷の下には、22位にゲリット・コール投手(ヤンキース/43.3)、23位にクリスチャン・イエリッチ外野手(ブルワーズ/41.9)、25位にザンダー・ボガーツ遊撃手(パドレス/40.8)、27位にアレックス・ブレグマン三塁手(アストロズ/39.6)などリーグを代表する顔が並んでおり、すでに大谷は通算記録でもスターの仲間入りをしたと言ってもいい。

 打撃の成績を見てもヒット数(878本)は79位、打点(567)は52位とまだ上位とは言えないが、ホームラン(225本)は28位と7年目にしてメジャー屈指の長距離砲が並ぶランキングで上位にきている。

 さらに、本塁打率(通算3000打席、500試合出場以上)では今季ア・リーグで自身3度目となる本塁打王となったアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース/11.31)、ジョーイ・ギャロ外野手(ナショナルズ/13.79)に次ぐ3位(13.86)、長打率でもジャッジ、トラウトに次ぐ3位(.5745)とその長距離砲ぶりはメジャーでもトップクラスなのが数字に表れている。強打者の証とも言える敬遠数(68個)もジャッジと並んで11位タイということを考えても、メジャーの投手たちの“警戒度”はかなり高いということが伺い知ることができる。

 そのほか、二塁打(167本)は91位とそこまで高くはないが、三塁打(36本)は17位、今季イチロー(マリナーズなど)を抜き日本人シーズン最多を記録した盗塁数(145個)は15位とトップ10に入れそうなものも出てきている。

 一方で打席数(3602)は94位と各項目の上位選手と比べて少ないことから、ホームランや盗塁などは非常にハイペースで数字を積み上げているのが分かるだろう。

 投手としてはシーズンを通してプレーできたと呼べるのが2022年シーズンだけであり、通算記録で上位というものはない。だが、投手の成績だけに限った通算のWAR(15.1)では今やアストロズのエース格でもある左腕のフランバー・バルデスとならび54位タイということからも、今後はサイ・ヤング賞も狙えるポテンシャルがあることを示していると言える。

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自身3度目のMVP受賞なるか