現代社会では、浅く速い呼吸が習慣化しており、それが原因で自律神経が乱れている人が多いのですが、一日30秒でも深くゆっくりした呼吸を行うことで、自律神経のバランスが整います。

 さらに腸のあたりをマッサージしながら呼吸を行うことで、体の内側と外側から腸に刺激を与え、ぜん動運動と便の排出を促し、腸内環境を整えます。

 腸もみ呼吸法を実践された患者さんからは、

「頑固な便秘が改善され、血流量がアップし、肌の調子が良くなった」(50代女性)

「便秘が改善され、体のだるさが消えて、仕事の集中力が上がった」(40代男性)

といった声を多数いただいています。

 一方、全身のばしは、便秘や下痢などお腹のトラブルの原因となる自律神経の乱れ、背や腰の曲がりなどの姿勢の悪さを一挙に正し、かつ腸の働きを妨げるお腹周りの筋肉の硬直をほぐすというものです。

 全身のばしは、腕を上にのばし、一回あたり最低30秒程度、無理のない範囲で、体を左右や前に倒すだけ。

 それだけで、自律神経も姿勢も整い、筋肉がほぐれて血行が良くなり、腸の働きが良くなります。普段、あまり体を動かしていない方は、最初のうちは大変だと感じられるかもしれませんが、筋肉がのびて気持ち良さを感じられますし、びっくりするほど体が変わりますから、ぜひ楽しみつつ続けてみてください。

 全身のばしを続けている患者さんからも、

「便秘が改善されただけでなく、睡眠の質が上がり、血圧が正常に」(60代男性)

「便秘が改善し、1か月もたたないうちに体脂肪率が2%減った。さらに、ひどかった五十肩が治り、夜、ぐっすり眠れるようになった」(50代女性)

といった声が多数寄せられています。
 

効果は朝

 なお、腸もみ呼吸法と全身のばしは、ぜひ朝にやるようにしてください。腸活を成功させるポイントは朝にあります。

 朝は、自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わるタイミングであり、朝の過ごし方によっては、その切り替えがうまくいかず、自律神経のバランスが乱れ、腸の働きも悪くなってしまいます。

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腸は習慣を大切にする臓器