ドラ1投手も移籍で飛躍
トレードが野球人生の大きな転機になるケースがある。
昨オフに日本ハムからオリックスに移籍した吉田輝星は、今季48試合登板で4勝0敗14ホールド、防御率3.20をマーク。オリックスは救援陣に故障者が続出している中、頼もしい存在だ。ドラフト1位で日本ハム入りし、22年に51試合登板したが、移籍1年目の今季は自己最多を塗り替える可能性が高く、防御率もプロ入団以来最も良い数字だ。
昨年6月に中日から日本ハムにトレード移籍した郡司裕也も、新天地で素質を開花させた。今季は117試合出場で打率.261、11本塁打、48打点と自己最高の成績でチームの2位躍進に大きく貢献。新庄剛志監督の下で不可欠な存在になっている。
チームの欠けたピースを埋めるため、各球団は才能を埋もれさせている他球団の選手たちへ熱い視線を向ける。来季に向けての戦いは、もう始まっている。
(今川秀悟)