やっぱりビジュアルも映える金田哲さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)

38歳になって「今が最盛期です」

「固定観念にとらわれていたことで良いこともありましたけど、一方で悪いこともありました。両方経験したからこそ、30代になって柔軟な考え方ができるようになったと思います。なので、今では自分自身を環境に合わせてマイナーチェンジしていくことが大事だと感じています」

 ここ数年で、TikTokに投稿した動画がバズったり、大河ドラマに出演したりなど、再ブレークを果たしているように思えるが、本人はどう考えているのだろうか。金田さんは「どうなんでしょうね……」と少し考え込み、こう続けた。

「ブレークの意味合いが、昔と今では変わってきている気がするんです。僕らが若手だった時代はテレビで人気が出ることをブレークと言っていましたけど、今はネットでバズってもブレークって言うじゃないですか。国民的スターや人気者の形が変わっているというか。だから捉え方が本当に難しいなって」

 そのうえで、金田さんは「僕は今ある意味ではブレークしていると思う」と話す。どういうことか。

「20代でブレークしたあと、思い詰めていたときにブレークの意味を調べてみたんです。そしたら、『破壊する』って出てきて。そう考えると、20代はある種、自分をブレーク(破壊)したのかなって。だから、その意味では今でもブレークしていると思っています。でも、それは世間がどう言うかとは関係なくて、常に自分自身をブレークしていくことが重要なんじゃないかなって思っています。だから、40代になっても自分をブレークしていきたいですね」

 そして、「世間の人は全くそんなこと思わないでしょうけど……」と最後にこう話した。

「僕の中だと、今が全盛期です。40(歳)近くになって一番ベストな状態になってることが自分でも恐ろしいくらいです。金田哲、38歳、今が最高です」

(AERA dot.編集部・唐澤俊介)

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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