途中加入で“救世主的”な存在となった巨人・エリエ・ヘルナデス
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 巨人に入団する助っ人の“優良ぶり”が目立っている。投手はもちろん、近年はどの球団も苦しんでいる「当たり」の野手助っ人を見つけ出すことができている。その要因はどこにあるのだろうか……。(文中の成績は9月5日終了時点)

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 現在チームで戦力となっている“生え抜きの助っ人”は、投手では来日2年目の左腕投手フォスター・グリフィンとアルベルト・バルドナード(昨季7月加入)。野手ではともに今季途中から加わったエリエ・ヘルナンデスとココ・モンテスだ。

「ここ最近、来日して最初に所属した球団で好成績を収めたのはヤクルトのホセ・オスナ、ドミンゴ・サンタナなど少数で期待はずれに終わる選手が多い。(優良な助っ人を立て続けに獲得できているのは)巨人編成部のファインプレーで参考にすべき点が多い」(在京球団編成担当)

 グリフィンは昨季6勝(5敗)ながら、20試合の登板で防御率2.75と安定した投球を見せると、今季もここまで6勝(4敗)と昨年と同じく白星こそ伸びてこないが、防御率3.10と先発ローテーションの一角として活躍。バルドナードも今季チーム最多の49試合に登板して防御率2.23と昨季に続きブルペンで欠かせない存在となっている。

 また、賞賛に値するのはやはりヘルナンデス、モンテスの2人。いずれも途中加入ながらヘルナンデスは56試合の出場で打率.294(221打数65安打)、8本塁打、30打点、モンテスは29試合の出場で打率.333(99打数33安打)、1本塁打、13打点という好成績を残している。

 ヘルナンデスは8月11日の中日戦(バンテリンドーム)での守備の際に左手首を骨折して離脱中であり、ともにまだ短い期間しかプレーしていないが、それでも首位争いをするチームにとっては“救世主的”な存在となっている。

「ヘルナンデスとモンテスの獲得は『さすが』だった。両選手とも緊急事態で急遽の獲得となったが実力は本物。外国人選手のスカウティングを普段からしっかり行なっていることの証明」(スポーツ新聞野球担当デスク)

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巨人にはなぜ“優良助っ人”増えた?