生きていれば誰しもが「一人のほうがマシだ」という瞬間に出くわしたことがあるのではないでしょうか? Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは、そんな時こそ「本当に大切な人」を見極める絶好の機会だと考えているそうです。自衛隊での経験から見出した「一緒に死んでも後悔しない相手」を探す重要性とその方法、さらには日常生活での人間関係の見直し方を、ぱやぱやくんの最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してお伝えします。
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ここで、中学校や高校の修学旅行を想像してみてください。修学旅行では、班行動を求められます。
その班行動を共にする仲間が、全く仲が良くなくて、話も盛り上がらない人だったらどう思いますか。誰とでも仲良くなれるような一部の人を除いて、「あぁ、つまらない」とか「これだったら、一人のほうがマシだな」と思ってしまう瞬間が訪れるかもしれません。
ここでは修学旅行の例を挙げましたが、こうしたことは日常にあふれています。
こんなふうに「一人でいるほうがマシ」という状態は、日常生活を送っている中でときどき起こってしまうのです。
一方で、「どうしてもこの人と旅行に行きたい」と思えるような人もいるはずです。この「どうしてもこの人と……」という気持ちが生じるかどうかは、自分の中で大切な人を探すための一つの指標になりえます。
たとえば、陸上自衛隊でよく使われる褒め言葉があります。
それは「あなたのためだったら、死んでもいい」というセリフです。普通に生活をするときには、少し重い言葉のように思えるかもしれません。
しかし、自衛隊は、有事の際には実際に命を落とすこともある運命共同体です。
なので、この言葉は絵空事ではなく、本気で背中を任せられるようなバディや上官にしか使うことはありません。
一方で、最も言われたくない言葉は「アンタのためには死ねないよ」とか「アイツと一緒には死にたくない」です。
これは隊員の気持ちを考えずに無茶な命令を出す指揮官や、性格が悪い班長などに対して使われる言葉です。
つまり、嫌な奴と一緒に死ぬぐらいなら、一人で死んだほうがマシというわけです。
実際に背中を預ける可能性がある自衛隊においては、これはなかなか辛辣な言葉です。