Xフォロワー約30万人で元自衛官のぱやぱやくんによれば、人間が「まわりが敵だらけ」という風に感じてしまうのは、ただ単に「疲れているから」なのかもしれません。「戦場」のように過酷な現代社会を生き抜くためには、このようなネガティブな思考に陥ってはいる時間はありません。周りの目が気になって、心が疲れてしまったときにすべき思考法を、著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から内容を一部抜粋・再編集して紹介します。
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仕事中などで、「自分のまわりは敵ばっかりだ……」と思ったことはありませんか。
また学校で「みんなが自分に対して嫌がらせをしているんじゃないか」とか「悪口を言ってきているんじゃないか」と考えてしまうような状況に陥ったことはありませんか。
しかし、それは本当に事実なのでしょうか。
まず、皆さんに理解していただきたいことがあります。
それは「人間は疲れてくると、全てをネガティブに考えてしまう」ということです。
また普段は全く気にしない性格の人でも、疲れれば疲れるほど細かいことを気にしてしまいます。またメンタル的にも参って、クヨクヨすることもあります。そうしたネガティブ思考に陥ると、些細なところも気になってしまいます。
たとえば、「書類の提出がギリギリになってへこむ」「相手が嫌な顔をして落ち込む」「カバンが汚れていて、だらしないと自分を責める」とか挙げればキリがありません。たしかに、これらの状況には改善の余地はあります。でも、提出物がギリギリになっても間に合っていますし、カバンが汚れていたらあとで磨けば良いのです。
これらはどれも、よく考えれば大きなミスではありません。
さらに、疲労が溜たまってくると「味方」と「敵」の区別がつかなくなります。
身体が疲れていると「自分は今、肉体的に弱っていて、危機的な状況だ!」と頭が勘違いをしてしまいます。
その状態では、全く大したことがない内容でも「自分は攻撃されている!」とついつい過剰に受け取ってしまいがちです。
つまり「疲れているときには、みんなが敵に見える」というのは、最初から頭の片隅に置いておき、冷静な視点を持っている状態のときに、「この人は中立な立場かどうか」「この人は味方かどうか」を確かめておきましょう。