マルティネスを引き留めるには、ビシエドをさらに上回る額を用意しなければならないだろうが、それに値する選手でもある。どんな形でも残ってほしいという思いは球団や関係者としての総意でもあるはずだ。
「中日は投打ともに若手が育ちつつあり、今は苦戦しているとはいえ数年後の優勝争いを狙える戦力はそろってきている印象を受ける。マルティネスの存在は必要不可欠で編成部の手腕が問われる。絶対に契約して欲しい」(中日OB)
長らく低迷が続く中日だが、その中でマルティネスは数少ない球団の光だった。そして、これから若手を中心に勝てるチームに生まれ変わろうとしている状況の中、試合を締める男としてチームに必要なのは間違いない。獲得競争が過熱し、「お金」の部分での戦いとなれば中日は分が悪そうではあるが、関係者、ファンは“最強クローザー”が来季もチームでプレーすることを望んでいる。最終的には加藤球団本部長兼編成担当が語っていた「誠意」も重要なファクターとなるかもしれない。