そして、「うーん。あの態度をみて悲しくなりました。危険球なのだからオラつかず、シンプルに謝罪してほしかったです。同じ日本人として恥ずかしくなりました...もう歳なのかな?引退会見待ってます」「態度だけは一流やな(笑)相手にぶつけといて帽子とるんは当たり前のマナーやろ。はよ野球辞めろ」「勝ち気と無礼を履き違えんなキモロン毛」などと一線を越えた誹謗中傷の書き込みも多くみられた。ユーチューブでもこのときの様子がアップされ、さまざまな書き込みなどがされていた。

ロッテへのトレードが野球人生の転機だった

 ここで坂本の経歴を紹介しておきたい。坂本は決して野球エリートではない。広島の強豪校・如水館で甲子園に出場したが、控え投手だった。素質が一気に開花したのは社会人になってから。球速が10キロ以上アップして140キロ台後半の快速球を武器に、本格派左腕として評価を上げた。ヤクルトドラフト5位で入団し、即戦力として期待されたが1軍に定着できなかった。ネックは不安定な制球力だった。四球を出して崩れるケースが多く、22年のシーズン途中にロッテにトレード。この移籍が野球人生の転機となった。

「左打者の内角に速い球を投げられるのが坂本の生命線です。ヤクルト時代はなかなか投げ切れなかったが、ロッテに移籍して腹をくくったのでしょう。腕を振れるようになり、スライダーやカットボールが生きるようになった」(ロッテの球団関係者)

 昨年は自己最多の51試合登板で1勝0敗16ホールド、防御率3.21。左のセットアッパーとして活躍し、対左打者は98打数19安打で打率.194と抑え込んだ。今季は開幕をファームで迎えたが、5月10日に1軍昇格以降は29試合登板で1勝1敗11ホールド、防御率3.24。長髪をなびかせて力強い直球を投げ込んでいる。制球が良いとは言えず、適度に荒れているので打者は怖さを感じるだろう。内角に速い球を見せられるとなかなか踏み込めない。

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ヤクルト時代のチームメート「普段は穏やかな性格ですけど」