「ホコリがかぶるから」と靴を箱に入れていたシューズクローク/ビフォー
「ホコリがかぶるから」と靴を箱に入れていたシューズクローク/ビフォー
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 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

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case.43  仲間がいたからわかった家の中の問題点
夫+子ども3人/保育士

 何かトラブルが起きたとき、視点を変えると意外な解決策を思いつくことがありますよね。でもそれは「トラブルが起きた」というきっかけがあったから、解決というゴールまでたどり着くことができました。

 もし、小さな頃から当たり前のように続けてきた生活習慣に何か問題があるのだとしたら、なかなか自分だけでは気づけないかもしれません。

 今回ご紹介するのは、3人の子どもと夫の5人で暮らしている女性。

「今住んでいる家は、間取りもインテリアも家族で一から考えて建てました。まさに理想の家!……と思っていたんですけど」

 家の中には収納スペースをたくさん作ったはずなのに、だんだんと散らかっていきました。子どもが増えるにつれて、家の中のモノも増え、管理できなくなってしまったのです。現実は理想とかけ離れていきました。

 彼女はなかなかモノが手放せず、ため込んでしまう性格でした。

「私の母もそういう人でした。『いつか使う』『まだ使える』『もったいない』と言って、なんでも取っておくんです。昔住んでいたアパートは、モノの多さでいつ床が抜けるかとヒヤヒヤするほど」

 モノだらけの家は圧迫感があって居心地が悪く、高校を卒業すると同時に夜遅くまでアルバイトをして、なるべく家で過ごさないようにしました。今でも実家には行きたくないと言います。

 そんな彼女がある日、自分の家の中を見回したときにふと気づきました。床置きされた書類、積み重なった洋服、棚や引き出しからあふれているモノたち。「このままでは子どもたちが自分と同じ気持ちを味わうのでは?」と不安に駆られます。

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自分の未来に必要か