いい睡眠のためにパジャマ選びは慎重に
パジャマ選びで一番重要なことは、リラックス感。首元やお腹の締めつけ具合、生地の伸縮性、肌触りに注目したい。睡眠中は汗をかくので、吸湿・吸水性の高い素材を選ぶこともポイント。綿や麻、絹などの天然素材に加えて、高機能の化学繊維素材もあるので、好みに応じて選んで。身体は深部体温が下がるときに眠りに入り、その後体温を下げて睡眠を維持する。足の裏は体温調節に重要な放熱器として作用するので、寒くてもソックスは履かずに裸足で眠るのがおすすめだ。
用意したパジャマを着る段になって重要なのは、裾をズボンに「イン」するかしないか。寝返りの回数が多いタイプの人は、眠っている間にパジャマが乱れやすい傾向がある。裾がまくれてお腹が出ると「冷え」につながって安眠を阻害するので、「イン」するか、ワンサイズ大きいパジャマやワンピースタイプにするか、自分の寝相に合わせて選びたい。
ちなみに、『今さら聞けない 睡眠の超基本』の監修者で、ノーベル賞候補との呼び声も高い睡眠研究の第一人者・柳沢正史氏は、「パジャマの裾がまくれないよう、ズボンにシャツをインして寝ています」ということだ。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂)