1990年代に、フジテレビ系の人気お笑いバラエティー番組「ボキャブラ天国」で大ブレークした女性コンビがいた。当時10代だった西本はるかさん(46)、浅田好未さん(45)で結成した「パイレーツ」。先輩芸人をいじるなどして毒を吐いた後にみせる、「だっちゅーの」の決めゼリフとポーズが話題になり、98年に新語・流行語大賞を受賞した。メディア出演や営業活動などで多忙な日々を送っていたが、2001年のコンビ解散後の動向はあまり知られていない。西本さんが「波瀾万丈の人生」を明かしてくれた。
【写真】伝説の「だっちゅーの」ポーズ! ほかプライベートも(計18枚)
――昨年11月に日本テレビ系列のバラエティー番組「しゃべくり007」に出演した際、「美しい」「きれい」と話題になりました。
いやいや、もういい年ですから(笑)。でも番組を見ていただいた方たちがたくさんいて、反響の多さにびっくりしました。テレビに出演するのは8年ぶりだったんですけど、ボキャブラで一緒にお仕事をしたくりぃむしちゅーさん(当時のコンビ名は海砂利水魚)、ネプチューンさんがいらっしゃって心強かったので出てみようかなと。私は昔の記憶を忘れてしまうので、出演前に好未に連絡して、昔のエピソードを教えてもらいました(笑)。
「お笑いやりたい気持ち、1ミリもなかった(笑)」
――相方だった浅田さんとは今も交流があるんですね。
そうですね、好未は子どもがいますし、忙しいのでなかなか会えないけど、SNSでメッセージのやりとりはしています。パイレーツで活動していたときは常に一緒にいました。お互いサバサバした性格が似ていて。こびを売らないし、オンとオフのスイッチがはっきりしていました。プライベートのことは何でも話していましたね。ケンカもよくしたけど(笑)。大切な友達、戦友です。
――子どものときからお笑いをやりたい気持ちがあったんですか
“1ミリ”もなかったです(笑)。もともとは女優になりたかったんです。中山美穂さんが大好きで、小学5年のときに「劇団東俳」に入り、日舞、歌、ダンスのレッスンを受けるために週1回通っていました。中学2年のときに全日本国民的美少女コンテストで最終の20人まで残ったけれど賞はとれなくて。それでもあきらめきれませんでした。その後に原宿(東京)でスカウトされて、高校1年からグラビアやバラエティー番組に出演していました。