――その後の芸能活動はいかがでしたか。
舞台、ドラマでお芝居などやりたい仕事をやらせてもらったことはうれしかったけど、仕事の両は減って給料が落ちて……。厳しい世界であることを痛感しました。収入面の不安はありましたね。25歳のときに一度実家に戻って、また4、5年後に都内で1人暮らしを始めたんですけど、30代が一番つらかったかな。仕事がなくなり、当時付き合っていた男性と結婚を考えていたんですが別れることになって。厄よけもしてもらっていたんですけどね(笑)。
解散後は家具のネット販売や遺品整理の仕事を
――その間は芸能以外の仕事もされましたか
友達の紹介で会員制のバーで働いたり、元彼がいろいろな仕事を手掛けていたので、マッサージの受け付けや、輸入家具のネット販売などを手伝ったりしていました。あと、遺品整理もしました。あの仕事は強く印象に残っています。身寄りのない一人暮らしの方が亡くなられて、ご自宅に行ったんですけど、何日もたった後に部屋に入ったのでウジ虫がわいていて。便器に汚物が残ったままでした。汚れてもいい服を着て、高圧洗浄機を使ってきれいにしたのを覚えています。あと、一軒家は服や家具の量が多いので、捨てる、捨てないの判断が大変でした。親族がいらっしゃれば確認できるけど、そうでなければ大家さんに決めてもらうなどしていました。
――波瀾万丈の人生で、西本さんの支えになっている存在は
学生時代から20~25年続いている友達ですね。私は芸能界に友達があまりいなくて、10代、20代のときに知り合った友達に支えられています。芸能界で売れていた時期もそうじゃないときも変わらない態度で接してくれるので、つらいことや本音を話せる。男運はないけど、友達には恵まれているなあと感じます(笑)。今でも仲良くさせてもらっていますし、本当に感謝しています。
(平尾類)