首都圏の主要駅の一つ、JR大宮駅のみどりの窓口は混雑が慢性化している=埼玉県大宮市、米倉昭仁撮影

使いにくいと感じるのは「当たり前」

「みどりの窓口では、『きっぷ』を熟知した駅員が利用者の要望を聞き取り、それをマルスが受け入れやすいかたちに置き換えて入力し、きっぷを予約したり、発券したりしています。利用者が指定席券売機やえきねっとを使いにくいと感じるのは、ある意味、当たり前なのです」

 訪日外国人を含めて、きっぷのルールを知らない人が一定数いるからには、人が対応することは「不可欠」と、小林さんは指摘する。

「現実的な対応策としては『話せる指定席券売機』を増やして、これ以上『みどりの窓口』を減らさないことでしょう」

 結局、娘は新幹線ではなく、USJに直行する夜行バスを選んだ。

 時刻表どおりに正確に運行される鉄道は信頼性の高い移動手段だ。そこへのアクセスを容易にする有人サポートは、今のところ大いに必要なのだろう。

JR新宿駅のみどりの窓口=東京都内、米倉昭仁撮影

(AERA dot.編集部・米倉昭仁)