西武ドームの周囲は森林が多く、蚊や蜂などがグラウンドに入ってくることも多い

球団は氷の無料提供を始めたが…

 球団も観客の暑さ対策のため、今年から、7月15日~9月23日の期間に氷を提供するサービスを開始。氷のうを持参したファンには無料で氷を提供、持っていないファンには1000円で氷のうの販売を始めた。

 西武を応援する40代の女性ファンは「団扇をあおぎながら観戦していますが、暑くて試合後はぐったりしてしまうので氷のサービスはありがたいです。ただ、空調が利く完全なドームにすれば快適に観戦できるので、お客さんはもっと増えると思います。選手もコンディションを整えられますしね。せっかく観戦に来たのに、応援している選手が体調不良で試合に出なかったら悲しいじゃないですか」

 西武の現役選手は、「夏はサウナでプレーしているような感覚です。グラウンドに立つだけで汗が止まらなくなり、クラクラしてくる。本拠地でプレーする機会が多いからこの環境に慣れるという問題ではありません。改修工事は費用や時間が掛かるので簡単な問題ではないと思いますが、完全なドーム化にしてもらったほうがありがたいです」と訴える。

 球場改修はチーム強化の観点、集客力を上げるためにメリットは大きい。地球温暖化の影響で、今後は夏場の気温がさらに上がることが危惧される。何らかの対策を迫られていることは間違いないだろう。

(今川秀悟)

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