昨年の優勝パレードで手を振る青柳(左から2人目)。青柳が活躍すれば連覇も近づく

トレードで復活したタイトルホルダーも

 タイトルホルダーの投手がトレード移籍した例は過去にもある。22年オフに楽天中日の間で、涌井秀章と阿部寿樹の交換トレードが成立。涌井は西武ロッテ、楽天で計4度の最多勝を獲得した実力派右腕だったが、当時の楽天は右の強打者の補強に動き、トレードが成立した。

 環境を変えることで復活してほしいという思いを込めた移籍劇もある。20年9月に巨人からロッテにトレード移籍した澤村拓一はその典型的なケースだった。

 巨人の先発、リリーバーで活躍し、16年には守護神で37セーブをマーク。最多セーブ投手のタイトルを獲得したが、20年は13試合登板で1勝1敗1ホールド、防御率6.08と登板機会が激減。制球難で3軍降格を味わった。1軍復帰の道筋が険しい中、シーズン中の同年9月に香月一也(現オリックス)との交換トレードでロッテに移籍したことが野球人生の転機に。途中加入ながら同年、ロッテでは22試合に登板し、0勝2敗1セーブ13ホールド、防御率1.71と相手打者を制圧する本来の投球を取り戻す。翌21年からメジャーのレッソドックスで2年間プレーし、昨年からロッテに復帰してセットアッパーとして活躍している。

 青柳は30歳とまだまだ老け込む年ではない。阪神で復活するか、それとも――。

(今川秀悟)

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