山本舞香(写真:2018 TIFF/アフロ)

20代は「隠さずに全部言う」

 一方、今回の熱愛報道について「山本の心境の変化が見て取れる」と話すのは女性週刊誌の記者だ。

「本人は以前、インタビューで『隠さなきゃいけないことはない』と答えていたんです。信頼している人には何でも言うようにしていて、『今、この人が好きなんだよね』みたいなことも話すそうです。というのも、10代の頃はいろんなことを隠さないといけないと考えて生きていて、苦しくて行き詰まってしまったとか。隠し続けると『この仕事つらい!』となってしまうので、20代になってからは仲が良いスタッフにも聞かれたら全部言うと話していました。すべて開示した自分を認められると、自己肯定感も向上します。Hiroさんが交際を認めた背景には、当然、山本さんの意向もあるでしょう」

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、俳優としての山本の魅力や今後にこう述べる。

「彼女の出演作で印象に残っているのは20年の『死にたい夜にかぎって』です。このドラマで彼女は賀来賢人演じる主人公が交際するアスカ役を演じていました。アスカは変態に自分の唾を売って生計を立て、ナイーブかつエキセントリックな言動で主人公を翻弄する、という非常にクセの強いキャラクター。確かな演技力と豊かな表現力が求められる難しい役にもかかわらず、彼女はしっかりとリアリティーをもって演じ、その演技と表情に惹きつけられました。これまでの報道を見る限り、無邪気で奔放だけど一途、みたいなパブリックイメージがあると思いますが、ちょうど今は俳優として大きな成長期だと思います。幅広いジャンルの作品や役を貪欲に演じ、プライベートでの経験も糧にすることで人間的な深味が増し、気がつけば他の誰とも比べられない存在になっているのではないでしょうか」

 プライベートでの恋愛も仕事の糧にして、より魅力的な演技をみせてほしい。

(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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