そして現在22歳の山下は今年から積極的に海外にチャレンジしており、メジャーのシェブロン選手権で17位になると、全米女子オープンで12位、そして全米女子プロでは2位となりメジャー制覇まであと一歩に迫った。21日まで開催されていた国内ツアーの大東建託・いい部屋ネットレディスでも2位を記録しており、五輪という大舞台で大輪の花を咲かせる可能性も十分だろう。

 特に女子は優勝候補筆頭のコルダが、シーズン6勝目を挙げた5月のみずほアメリカズ・オープン以降、3試合連続で予選落ちと不調に陥っている。特に全米女子オープン初日にパー3を10としプロ転向後の自己ワーストとなる80を記録したほか、全米女子プロでは2日目に81と大叩きし涙を流す場面も。エビアン選手権では26位とやや持ち直したものの、突然の急降下に不安が残る。

 笹生と山下は、エビアン選手権でメジャー制覇を達成した古江彩佳、全米女子オープン2位の渋野日向子、米女子ツアー6勝の畑岡奈紗らを抑えて出場権を手にした。混戦を抜け出せたのは、五輪出場権獲得を左右すると言われた今季のメジャーでそれぞれが好成績を挙げたことも要因の一つだ。2人には、この勝負強さを五輪でも発揮してもらいたい。