メダルも期待される山下美夢有
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 現地時間26日から8月11日まで開催されるパリ五輪。ゴルフ競技はル・ゴルフ ナショナルを舞台に、男子が8月1日から4日、女子が8月7日から10日まで実施される。

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 日本オリンピック委員会では今月4日に日本代表を認定・発表し、丸山茂樹監督、服部道子コーチのもと、男子は松山英樹と中島啓太、女子は笹生優花と山下美夢有が金メダルを目指すことになった。

 パリ五輪はこれまで同様、男女のオリンピックランキング上位60名に出場資格が与えられている。このランキングは世界ランクがベースになっており、世界ランクで15位以内に入れば同じ国・地域から4名まで出場可能。同16位以下なら同じ国・地域から2名まで参加できる(上位15位に2名以上選手がいる場合は該当しない)。

 五輪ランクによると、男子は松山が9位で中島が31位、女子は笹生が10位で山下が17位で出場権を獲得。ゴルフ競技が行われるのは、112年ぶりに復活した2016年のリオ、2021年の東京に続き3大会連続だが、日本勢は霞ヶ関CCが舞台となった東京大会で女子の稲見萌寧が銀メダルを獲得しており、稲見に続くメダル獲得に期待がかかる。特に今回の4名は今年好調なプレーを展開しており、快挙に向けて視界良好と言えそうだ。

 では実際、日本勢にどのくらい表彰台の可能性があるのだろうか?

 まずは松山と中島が出場する男子。出場選手を見渡すと、強豪ひしめく米国は、マスターズなど今季6勝のスコッティ・シェフラー、東京大会金メダリストで今季メジャー2勝のザンダー・シャウフェレ、ウィンダム・クラーク、コリン・モリカワの世界ランク上位勢が顔を揃えた。

 普段LIVゴルフでプレーするブライソン・デシャンボーは今年の全米オープンを制したものの、上記のプロたちがいるため出場資格はなし。昨年の全英オープン覇者であるブライアン・ハーマンも同様で、米国のトップ4が勢揃いするとはいえ、こうしたメンツが参加できないのは五輪ならでは。日本を含め様々な国と地域にメダル獲得のチャンスがあると言える。

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日本勢のメダルの可能性は?