米国で活躍するカブスの今永

「今永の場合はスリークォーターのリリースポイントで高めにホップするような軌道で投げられる。他の投手とは異質の直球と、低めに落ちるチェンジアップ、スライダーとのコンビネーションが大きな武器になっている。上沢はオーソドックスな投球フォームで、日本では身長185センチから角度のある直球に映っていたが、体格に恵まれたメジャーの強打者たちにとっては打ちごろの直球になってしまう。日本でも奪三振率が高い投手ではなかったし、メジャーで通用するかというと厳しいと思います」(前出のスポーツ紙記者)

今オフにも日本球界復帰の選択肢

 日本ハムで2ケタ勝利を2度挙げるなど、通算70勝をマーク。昨年はリーグ最多の投球回数170イニングとタフさも兼ね備えている。だが、メジャーで活躍できる投手は一握りだ。今後は3Aで巻き返しを目指すが、昇格への道は非常に厳しい。気になるのが今オフの去就だ。

「上沢は覚悟を持って異国の地に挑戦しているが、30歳と決して若くない。来年も米国でプレーした場合、マイナーで時間を費やす可能性が高い状況を考えると、日本球界復帰の選択肢は十分に考えられる」(スポーツ紙デスク)

 米国では試行錯誤を繰り返しているが、日本球界ならまだまだ十分に通用する。日本に戻るならば、古巣の日本ハムでプレーするイメージは描きやすい。12年間過ごして愛着が強く、気心知れた仲間が多い。ポスティングシステムで快く送り出してくれた球団にも感謝の思いを口にしていた。日本ハムの先発陣は伊藤大海、加藤貴之、山崎福也、北山亘基に加え、福島蓮、細野晴希ら将来を嘱望される若手が頭角を現しているが、新庄剛志監督は上沢の実力を高く評価している。かつてのエースが戻ってくれば先発ローテーションがさらに強固になり、優勝を狙う上で大きなプラスアルファになる。

ただ、日本ハムでほぼ決まりかというとそうではない。前出のスポーツ紙デスクは争奪戦になる可能性があるという。

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