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 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年7月9日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。

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 今年は7月10日から実施される司法試験。2026年からは司法試験・予備試験ともにパソコンを使用した受験に切り替える方針が法務省から発表されている。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部の調査・収集データに基づき作成した『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)では、「資格、採用試験ランキング」として、各大学の司法試験、弁理士、公認会計士などの合格者数を掲載している。今回、その一部を紹介する。

司法試験受験者数が約3割増、法科大学院の学生も受験可能に

 2023年の司法試験受験者数は3928人。前年の3082人から846人増で、3割近い増加となった。受験者数が年々減少傾向にある中での大幅増となったのは、今回から始まった司法試験制度改革が主な要因だ。

 具体的には、これまで法科大学院修了者か司法試験予備試験合格者のみに与えられていた受験資格が、所定科目の単位修得などの条件を満たした法科大学院在籍者にも与えられる変更があった。法科大学院は多くの時間と費用がかかる点が課題とされている。これまでにも大学と法科大学院が連携した「法曹コース」を新設して、大学を3年で終え、早くから法科大学院で学び、5年間で卒業できるようにするなどの改革が行われてきた。司法試験離れの動きに歯止めがかかるか、引き続き注目だ。

 大学別の合格者数は188人の京都大がトップで、僅差の2位は186人の東京大と慶應義塾大。合格率も1位は京都大で68.36%。一橋大が67.22%で続く。「法科の中央」と呼ばれ、かつては合格者数トップを争った中央大は合格者数で6位。近年は低迷が続いていたが、前年の8位から二つ順位を上げ、合格率も26.18%→39.30%と大幅に上昇した。23年に法学部を茗荷谷キャンパス(東京都文京区)へ移転したことも、さらなる追い風になりそうだ。公認会計士試験では、慶應義塾大が165人で49年連続のトップだった。

司法試験の合格者ランキング

 司法試験の合格者ランキング(数値は左から合格者数、合格率)は次の通り。

1位:京都大/188 人 68.36 %
2位:東京大/186 人 59.05 %
    慶應義塾大/186 人 60.00 %
4位:早稲田大/174 人 44.73 %
5位:一橋大/121 人 67.22 %

司法試験の合格者ランキング1位~10位 ※数値は左から合格者数、合格率
司法試験の合格者ランキング12位~19位 ※数値は左から合格者数、合格率

弁理士試験の合格者ランキング

 弁理士試験の合格者ランキングは次の通り。

1位:東京大/23 人
2位:京都大/15 人
3位:慶應義塾大/11 人
    早稲田大/11 人
5位:東京工業大/10 人

弁理士試験の合格者ランキング1位~10位
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公認会計士試験の合格者ランキング一覧