抜群の“安定感”を誇る小祝さくら
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 今季の国内女子ツアーは前半戦が終わり、後半戦に突入している。

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 毎年新ヒロインが誕生しているトレンドは今季も変わらず、ここまで臼井麗香、阿部未悠、竹田麗央、天本ハルカ、リ・ヒョソン(韓)、桑木志帆と6人が初優勝を達成。竹田は3勝という活躍ぶりで、メルセデス・ランキングで2位につけている。

 また近年のツアーを支える岩井明愛、岩井千怜の岩井ツインズや今年30歳になった鈴木愛も勝ち星を記録。2年連続女王の山下美夢有も優勝こそないが、メルセデス・ランクではトップにつけている他、KPMG全米女子プロゴルフ選手権で単独2位とその強さは相変わらずだ。

 そんな中で、数年にわたり好不調の波がなく常に上位につけているのが小祝さくらだ。

 3月のヤマハレディースオープン葛城で節目となるツアー通算10勝目を飾った小祝は、6月のアース・モンダミンカップでシーズン2勝目を記録。6打差トップで最終日を迎えると、3バーディ、2ボギーの1アンダー71と手堅くまとめ、ツアー史上4度目となる“月曜決着”を制した。

 小祝は1998年生まれの26歳で、いわゆる“黄金世代”の一人。渋野日向子、畑岡奈紗、勝みなみ、原英莉花を中心とするこの世代はコロナ禍前あたりからツアーを席巻する活躍を見せているが、小祝も同世代の代表格といえる。

 その理由は毎年優勝しているその安定ぶりにあるだろう。2017年7月のプロテストに合格してプロ転向した小祝は、実質のルーキーシーズンとなった2018年に優勝こそなかったものの、いきなり賞金ランク8位となった。

 翌年の2019年にはサマンサタバサレディースで初勝利を挙げ、このシーズンも賞金ランク8位。コロナ禍で変則となった2020-21シーズンは5勝して獲得賞金が2億円を超え、このシーズンの賞金ランクは3位と躍進した。

 その後も毎年勝利を重ね、ここまでの通算優勝回数は11回。これは黄金世代の中では最多だ。確かに渋野、畑岡、勝と同世代のメンバーは米女子ツアーを主戦場にしており、彼女たちが国内に残っていればこの記録が変わっている可能性もあるが、小祝の毎年優勝できる安定ぶりは十分、賞賛に値する。

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