ネフェルタリ・ビビ役の本田真凜  (c)O/S・F・T OPOI2024

「今まで感じたことがないくらい、体力勝負。台詞もすべて、口ずさみながら演じています。ビビの悲しさや怒り『国を救いたい』という気持ちを、多くの皆さんにどう伝えられるかなと考えた時に、息遣いがやっぱり大事かなと思っていて。少し呼吸を荒くして、息切れのような状態で滑りながら口ずさむというのを意識していました」(本田)

 初演前のリハーサルは、早朝から深夜まで続くハードなスケジュールで行われたといい「それを積めば自然と体力はつく」と本田は振り返る。今年もスケジュールは厳しそうか尋ねると「だと思います。でもすごく安心しました」と答えた。

「去年たくさん練習していた分、再演となると『少し(の練習)で出来ると思われているのでは』と心配していたので、きっちり稽古期間をとってもらえてうれしいです。みんなが同じ熱量でまた臨めるように、しっかり練習を積みたいなと思います」

「『ワンピース・オン・アイス』は、去年一年間(に取り組んだこと)の中でも思い入れは一番という印象で。なので、再演できるとなるとすごく嬉しいです。スケートで、あれだけ大人数で、長期間練習して一つのものを作り上げるというのが初めての経験だったので。スケートの楽しさを改めて感じた上で、(アマチュアスケーターとしての)最後のシーズンに臨めたので、本当に感謝しています」(本田)

 ルフィとの殴り合いのシーンや、ソロの演目でも新たなチャレンジをしたいという。

「(TVアニメ『ONE PIECE』主題歌を担当するシンガー・きただにひろしの)生歌があるのもすごく楽しみで、絶対バージョンアップしたものを皆さんにお見せしたいです」(本田)

 意欲にあふれる本田が演じる、“進化系ビビ”の進化を楽しみにしたい。

 主役を務める宇野には、最後に話を聞いた。「ワンピース・オン・アイス」は「『プロになっても、全力で取り組める場所がある』と思わせてくれたショー」だという。

「現役を続けるかどうか悩む時期はすごく長かったので、その中で『ONE PIECE』のショーに出会って。そこから『ONE PIECE』に向けての1カ月の練習というのは、まったく現役の練習をせずに、時間さえあればずっとワンピースの練習をしていて、そんな日々がめちゃめちゃ楽しくて」

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ルフィを演じる自信は「まったくなかったです」