「みんなが何故これだけ全力になれたかというのは、『ONE PIECE』というとてつもなく大きな作品をみんなが背負っていたから、というところは間違いなくあると思っていて。もちろん、みんなも僕も今までたくさんのショーに出させてもらって、その時の全力で『一番いいものをお見せしたい』というのはあったのですが、ここまで鬼気迫る感じで背負ってやるというのは、多分初めてだったので。やっぱりみんな同じ方向に向けていた理由として、『ONE PIECE』という物語が、僕たちを一つにまとめてくれていたんだと思います」(宇野)
自身の性格とはかなり違うルフィを演じる難しさはあったかと尋ねると、宇野は「ありました」と即答した。競技プログラムで優れた音楽表現をみせていた野だが、キャラクターを演じることへの自信は「まったくなかったです」という。
「競技の時は『より格好良く綺麗に見せる』、というところを意識すればよいのですが、コミカルでキャラ作りのある音楽は、また方向性が違ってくる。でも僕はそういった経験を一度もしてこなかったので、最初は大変でした」
「『ルフィが出来れば、なんでも出来るでしょう』という感じではありました。(宇野自身は)あんなに陽の部分を出すことってないので。まずはどうやったら『楽しい』『嬉しい』という感情を大きく見せられるか、というのが一番僕にとっても難しかったです」
「振付指導の方にいろいろなことを聞いて。ただ、もう最後はなり切るというか、自分がルフィだと思い切って」
「舞台なので、遠いところから見られても嬉しい・悲しいが分かるように。『どれだけ大げさにやっても足りないな』と思って、それに気をつけて全面的に出そうと思いました」(宇野)
「ただ、楽しかったです、めちゃめちゃ」と宇野は笑う。
「『演技する楽しさってこういうことなんだな』って、素人ながら思いました」(宇野)
宇野は、LaLa arena TOKYO-BAYの開業お披露目イベントに出席しており、会場の印象を「広いです」と語る。
「まず『お客さんが少しでも多く入ってくれたら嬉しいな』という気持ちと、『一番上から観る方でも、伝わるショーにしたいな』と」(宇野)