「怪我が多く身体的なタフさもないためメジャーはまだ早い、という声を聞く。しかし周囲の声に惑わされず、今後のために体を大事にしているとも考えられる」(MLBアジア地区担当スカウト)

 今年のピッチングを見ても、無理せずにここぞでギアを上げている印象も受ける。

 5月10日の日本ハム戦では6回、8安打5失点と打ち込まれた。しかし、その後の登板となった17日の日本ハム戦と24日のソフトバンク戦では明らかに出力を上げて相手をねじ伏せてみせた。自身の能力は把握しており、「出力を上げれば抑えられる」というところを見せたのかもしれない。

「“本気モード”の時の実力は疑いようがない。(まだ米移籍は体力面などで時期尚早という声もあるが)本人はメジャーしか頭にないとも聞くので、それなら誰もがハッピーになれる方法を模索すれば良いとも思う」(スポーツマーケティング会社関係者)

 仮にこのオフに移籍となれば、最も大事なのはロッテに納得できるだけの“実”を残してあげることだろう。現行のルールでは譲渡金が少額しか入らないのであれば、それ以外の方法(ルールに則したもの)で球団が潤うようにすれば良いという声もある。

「某広告代理店が(佐々木を)マネージメントしているという噂が本当ならば方法はある。例えばロッテ球団やZOZOマリンへの広告を斡旋する。そうなれば数十億円は固いのではないか」(広告代理店関係者)

 他にも、「25歳以降になって高額契約を結んだ際、佐々木自身の名前で広告を出しても良い。ミュージシャンのサカナクションがナゴヤ球場へ広告を出しているように」(スポーツマーケティング会社関係者)という意見もある。

 国内各社(もしくは個人)が個別で広告を出すのは何の問題もない。譲渡金として山本由伸(ドジャース)の時はオリックスへ5062万5000ドル(約81億4000万円)が支払われた。ここまでは難しくとも、今永昇太(カブス)の時にDeNAへ支払われた最低982万5000ドル(約15億8000万円)をクリアするのは難しくないと思われる。

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今のままでは佐々木が“悪者”に?