押入れをきれいに保つ方法—すなわち老化を加速させない研究は、科学の最前線のテーマであるということです。

 実際、年齢不相応に若い人々は、すでに世の中にたくさんいます。彼らの押入れは、なぜだかはわからないにせよ、常にきちんと整頓されている。もちろん、整理するために日々努力している人もいれば、特に何もしていない人もいるでしょう。

 けれども体内では、つまりDNAレベルでは何らかのメカニズムが必ず働いているはずであり、それは、エピゲノムであるはずです。

 エピゲノムを解析してその実態を突き止めることで、エイジングが飛躍的に革新するのは間違いありません。

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早野元詞

早野元詞

(はやの・もとし)/1982年、熊本県生まれ。慶應義塾大学医学部整形外科学教室特任講師。老化、エピジェネティクスが専門。2005年、熊本大学理学部卒業。2011年、東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻にて博士号(生命科学)取得。2013年より米ハーバード大学医学大学院に留学し、同大学院フェロー及びヒューマンフロンティアサイエンスプログラムフェローを経て、2017年より慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師に着任。同大学理工学部システムデザイン工学科および医学部精神・神経学教室特任講師を経て、2023年4月より現職。

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