コロナが明けてから、多くの大学がキャンパスをテレビドラマ、映画のロケ地に貸し出すようになった。しかし、ドラマ、映画ならば何でもOKというわけではない。その内容に厳しい制約を課す大学がある。

 一橋大は「本学のイメージを損なう撮影は許可できない」として、具体的に「構内でナイフ・包丁等を振り回すような暴力的なシーンや、殺人が起きるシーン」を許可していない。また、「制服警官を演じる撮影は許可できない」とある(大学ウェブサイト)。とはいっても事件ものがすべてNGというわけではない。かつて東野圭吾原作の映画、ドラマ「ガリレオⅡ」「容疑者Xの献身」の撮影に使われた。

 立教大がドラマ制作者と交わす「撮影ルール」には次の一文がある。「本学学生や職員による撮影風景の見物を拒否しないこと(許可なく見物者を排除しないこと)」。人気俳優が登場するドラマは野外ロケでも見学は制限される。大学にすれば、学生や教職員は大学関係者として撮影見学を認めてほしい、という思いなのだろう。

 ドラマ、映画で大学キャンパスと思しきシーンを見かけて、それに魅了されたならば、エンドロール(最後の出演者、協力などの字幕)の「撮影」をチェックしてみよう。大学選びのきっかけになるかもしれない。

(文/教育ジャーナリスト・小林哲夫

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