中村が甲子園を騒がせた翌年、根尾は大阪桐蔭で“二刀流”として活躍し、チームの春夏連覇に貢献。2018年のドラフトで4球団競合の末に中日に入団した。プロ入り後は遊撃手でプレーする決断をしたが、結果が伴わないことでポジションが定まらず。内野から外野にコンバートされ、2022年途中からは投手に転向。だが、なかなか結果はついてこず、今季一軍では2試合の登板で防御率5.79という成績だ。

「投手としては二軍レベルを脱することができない。真っ直ぐは150キロ出るかどうかで制球にばらつきがあり、これといった変化球もない。早期での一軍定着を考えるのなら、再び野手に戻った方が良いと考える人も多い」(中日担当記者)

 プロ6年目を迎えた今でも「投手でいくべきか、野手でいくべきか」の議論がされるが、生き残るためには“何でも屋”としてプレーすべきという声もある。

「投手、野手の両方でレギュラーに定着できるレベルではない。究極の二刀流を目指すべき。内外野全ポジションをできるようにして、点差がついて投手が足りない時にマウンドへ上がる。最高のユーティリティ選手として一軍定着への道が開けるかもしれない」(在京テレビ局スポーツ担当者)

 2018年の甲子園で秋田県・金足農業のエースとしてチームの準優勝に貢献し、“金農フィーバー”を起こした吉田は同年のドラフトで日本ハム入り。しかし、先発投手としては結果を残せず、一昨年からはリリーフに活路を見出しつつあった中、昨オフにトレードでオリックスに移籍することとなった。

「投手育成に定評があるオリックスで大化けを期待されたが、今のところ大きな変化は見られない。投球フォームから球種が読まれやすく、不安定な制球もあまり改善できていない。苦戦を続けるチーム事情もあるので、常に結果が求められる」(オリックス担当記者)

 今季は開幕から3試合連続で無失点リリーフを見せるなど飛躍も予感させていたが、4月24日の日本ハム(エスコン)で4失点を喫するなど、なかなか安定感がでてこない。一時は登録抹消され、ここまで20試合の登板で防御率5.17と苦しい投球が続く。

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