スペイン代表のロドリ(ロイター/アフロ)
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 4年に1度の欧州選手権「UEFA EURO2024」が日本時間6月15日未明に開幕する。WOWOWに続いてABEMAでも放送されることが発表され、日本でも一気に注目度が上がってきた。では、ドイツで開催される今大会の優勝候補はどこなのか。

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 本大会出場は24カ国。その中で優勝候補として挙げられるのは、イングランド、フランス、ドイツ、ポルトガル、スペインの5カ国だろう。英国ブックメーカー大手・ウィリアムヒルが発表した6月10日時点の優勝オッズは、イングランド4.5倍、フランス5倍、ドイツ6.5倍、ポルトガル8倍、スペイン9倍がその証拠であり、それ以降のオランダ(17倍)、イタリア(19倍)、ベルギー(21倍)、クロアチア(41倍)は第2グループだと言える。

 前評判が最も高いイングランドは、ブンデスリーガの得点王ハリー・ケイン(バイエルン)とラ・リーガのMVP男ジュード・ベリンガム(Rマドリード)の同国史上最強コンビが非常に強力だ。さらにフィル・フォーデン(マンチェスターC)、ブカヨ・サカ(アーセナル)を両翼に配置し、ピッチ中央にはデクラン・ライス(アーセナル)が君臨。アレクサンダー=アーノルド(リバプール)という“飛び道具”もある。

 選手たちは日々、世界最先端プレミアリーグで揉まれており、サウスゲイト監督が可変システムなどの戦術も積極的に取り入れ、洗練したものになっている。やや不安のあるCB陣、これまでビッグトーナメントで犯してきたGKのミスがなければ、4強入りは間違いない。あとは、前回大会(決勝でイタリアにPK負け)で足りなかった少しの運があれば、いよいよフットボールの母国がビッグタイトルを取り戻す瞬間を見ることができる。そのチャンスは、いまだかつてないほど大きなものになっている。

 フランスも間違いなく強い。選手個々の能力で言えばNo. 1と言っていいだろう。何より、Rマドリードへの移籍が決定したキリアン・エムバペ(パリSG)がいるのだ。現在25歳。そのスピードは暴力的であり、この男を1試合通して封じ込めるのは世界中で今、最も困難なミッションだろう。さらにアントワーヌ・グリーズマン(Aマドリード)、ウスマン・デンベレ(パリSG)、マルクス・テュラム(インテル)らが揃う攻撃陣は破壊力抜群だ。

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開催国のドイツも“期待大”